2010年9月15日水曜日

9月4日(土)ゲストトーク報告

展覧会の関連企画として9月4日(土)17時より、本展にご協賛いただいたINAXライブミュージアムの後藤泰男氏とgrafの服部滋樹氏によるトークを開催しました。お二人が関わったアーティスト・大竹伸朗氏の「直島銭湯『I ♥ 湯(アイラブユ)』」の制作秘話をご紹介頂いたほか、企業として、クリエイティヴユニットとして、アーティストと仕事をする上でのスタンスやアーティスト側に求めるものなどについて両者のお考えを伺いました。

今回のトークはギャラリー内の中村さんの作品の上にお座り頂くかたちで行いました。後藤さんによると日本にはタイルに座るという文化がないそうです。座ってみるとタイルの感触が感じられて、また違った鑑賞体験が出来ます。

仕事仲間であるお二人は、息もピッタリ。「直島銭湯」が出来るまでのお話から、INAXが山下清、岡本太郎など様々なアーティストと行ってきた制作協力の歴史もご紹介いただきました。また、INAXはタイルを使用した歴史的建造物の復元も手がけています。
※下記サイトよりその様子がご覧いただけます。
「創業の精神とINAXのものづくり」スペシャルムービー
『時を超えて残るもの 〜タイル〜 』 
by INAXライブミュージアム ものづくり工房

後半は出品作家もトークに参加して、それぞれから質問を投げかけました。アーティストと仕事をする上でのスタンスについての話では、後藤さんの「当社の場合、大竹さんをどうやってサポートしようかと考えたことはないです。大竹さんの要望に絶対にNOと言わないこと、と職人には伝えました。」併せて、服部さんの「サポートではなくてコラボレーションだと思う。」という話が印象的でした。

常滑市にある「INAXライブミュージアム」は素晴らしいタイルコレクションのほか、タイルを使った制作も体験できる多彩な施設です。ぜひ訪れてみて下さい!後藤さんと服部さんによると今の季節、常滑は蛸が美味しいようですよ。

2010年9月8日水曜日

『毎日新聞』に展覧会の記事を掲載頂きました。

トピックス「素材と『素朴』に向き合う」
2010年9月8日(水)『毎日新聞』(夕刊)

2010年9月4日土曜日

『神戸新聞』に展覧会の記事を掲載頂きました。



「日常的な素材を題材に 若手2人が神戸で展覧会」
『神戸新聞』2010年9月4日 
URL:http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/0003397271.shtml

2010年9月2日木曜日

9月4日(土)17:00-19:00【ゲストトーク】後藤泰男氏(INAXライブミュージアム)×服部滋樹氏(graf)


展覧会関連企画として、9月4日(土)17時より本展にご協賛いただいたINAXライブミュージアムの後藤泰男氏とgrafの服部滋樹氏によるトークを開催します。お二人が関わったアーティスト・大竹伸朗氏の「直島銭湯『I ♥ 湯(アイラブユ)」の制作秘話をご紹介頂くほか、企業として、クリエイティヴユニットとして、アーティストと仕事をする上でのスタンスやアーティスト側に求めるものなどについて両者のお考えを伺います。ぜひ皆さまのご来場をお待ちしております。

若手芸術家・キュレーター支援企画「1floor2010『質朴/技術』」
【ゲストトーク:「技術と創造性」】
日時:9月4日(土)17:00–19:00
ゲスト:後藤泰男(INAX文化推進部ミュージアム活動推進室室長)
×服部滋樹(graf代表・クリエイティブディレクター)
会場:KAVCギャラリー
参加費:無料 ※展示空間の都合上、当初予定の参加費500円から無料に変更させて頂きます。
定員:40名 (30分前受付)

◎ゲストプロフィール
・後藤泰男(INAX文化推進部ミュージアム活動推進室室長)
1959年福島県生まれ。1985年INAX入社。ものづくり工房のスタッ
フとしてINAXライブミュージアムの企画段階から携わる。ミュー
ジアム内の「世界のタイル博物館」に展示するためにピラミッド
の内壁を飾るタイルを調査して依頼、エジプトやイラン、モロッコ、
スペイン、ポルトガルなどタイルが発展した歴史をたどる調査を行
っている。『水と風と光のタイル』(INAX出版)の著者としてかか
わる。

・服部滋樹(graf代表・クリエイティブディレクター)
1998年南堀江にショールーム“graf”をオープン。2000年“decorative
mode no.3”設立、中之島に移転し“graf bld.”を設立。オリジナル家具
の企画・製作・販売、店舗・住宅・建築設計、施工、グラフィック
デザイン、ブランディングに至るまでプロジェクトごとに 幅広い活
動を行っている。

2010年9月1日水曜日

『KOBE C情報』に展覧会情報を掲載して頂きました。


KOBE C情報 』2010年9月1日
発行:財団法人 神戸市民文化振興財団

『ESCORT』に展覧会情報を掲載して頂きました。


『ESCORT』2010年9月号
発行:山陽電気鉄道株式会社
<イベントガイド欄>

2010年8月29日日曜日

柴田さんのワークショップの様子をご紹介しています。

KAVCのスタッフblogで柴田精一さんのワークショップ「切紙を手伝ってください。何に見えるか教えてください。」の様子をご紹介しています。
URL:http://kavc-blog.blogspot.com/2010/08/blog-post_29.html







2010年8月27日金曜日

『ぱど』に展覧会情報を掲載して頂きました。


『メッセージマガジン ぱど』2010年8月27日

『The Japan Times』に展覧会情報を掲載して頂きました



『The Japan Times』2010年8月27日
URL:http://www.japantimes.co.jp/entertainment/art_exhibitions/kansai/fa20100827m6.html

8月27日(金)搬入最終日

搬入最終日です。ギャラリーのタイルはほぼ設置され、端部分は現場でモルタルを埋めていきます。

午後には、神戸新聞社さんにご取材いただきました。タイルの上に座りこんてリラックスモードのいい写真を撮っていただきました。掲載は9月4日を予定。




夜遅くまで、展示の微調整が続きましたが、何とか完成!ギャラリーの壁面と床面が今までにないスケールの作品によって様変わりしました。明日より展覧会オープンです!

2010年8月26日木曜日

8月26日(木)搬入作業4日目

搬入作業4日目。残り2日です。柴田作品をパーテーションに設置します。大きな作品の為、4人一組となり設置を行いました。




午後からは1roomの設置を行いました。今回1roomは制作のプロセスが分かるアトリエとして位置づけられています。制作の為のリサーチ物や、習作を展示しています。


ギャラリー内の展示作業も終盤に近づきました。搬入日も残り1日を残すのみ。まだまだ緊張が続きます。

『ぴあ (関西版)』に展覧会情報を掲載して頂きました。


『ぴあ (関西版)』2010年9/9号
発行:ぴあ株式会社

2010年8月25日水曜日

8月25日(水)搬入作業3日目

搬入3日目。今日から柴田さんも展示作業を行います。今回、8月3日のブログで制作の様子をご紹介した「紋切重」の作家史上最大サイズ直径2m50cmに挑戦しました。まずは、作品を広げてパーテーションに展示するための準備に入ります。

中村さんはアトリエとなる1roomでの展示を準備中。制作チームがコツコツと設置を行います。


膨大な作業が続きましたが、皆さんとても粘り強く、計画的に進行しました。少しづつ出来上がる空間に期待が高まります。

2010年8月24日火曜日

8月24日(火)搬入作業2日目

搬入2日目。今日は中村さんの作品設置です。1m四方のパーツをギャラリーに運び、設置する、の繰り返し...。




現場で微調整する箇所も多く、繊細な作業が続きました。中村さんの制作チームの頑張りに注目です!

2010年8月23日月曜日

8月23日(月)搬入作業1日目

展覧会の搬入初日を迎えました。4tトラック1台が到着。作品の搬入を行いました。搬入物の大半は8月8日のブログでご紹介した中村さんのタイルです。総重量2トン!男性4人で運び込みました。



1roomスペースに箱に入った状態のタイルを並べました。かなりの肉体労働です...。これからギャラリーにタイルを配置していきます。

2010年8月20日金曜日

2010年8月18日水曜日

2010年8月8日日曜日

制作日記1@京都精華大学(中村裕太)

出品作家の中村裕太です。7月下旬より京都精華大学の陶芸実習室にて、学生スタッフと制作しています。

パレットのうえで、ネットにタイルを裏打ちして、モルタル目地を埋めるという単純作業です。作業が連続していくと、手が自然と効率的に動き、普段椅子に座って制作しているときよりも、臆せずに素材に触れていることに気がつきます。作業を通してこういった制作中の些細な手つきの「徴候」を読み取ろうとしています。

2010年8月4日水曜日

ひとつぼワークショップリハーサル

今日は展覧会会期中に柴田さんが行うワークショップ「切紙を手伝ってください。何に見えるか教えてください。」のリハーサルを行いました。本ワークショップはKAVC倶楽部の会員の皆様に向けたワークショップシリーズ「ひとつぼワークショップ」として開催します。このワークショップでは、柴田さんの切紙の作品「紋切重(もんきりがさね)」を参加者の皆さんに制作いただき、完成作品を「十二支」に見立てて、どの干支に見えてくるか一緒に考えます。また最終的には会期中、作品として展示します。

折る、切る、重ねる、と作業はシンプルですが、出来上がったものは作った人の個性を帯びていて、全く違った表情を持つものになりました。また、和紙を広げた時や複数枚を重ねた時にも新たな発見や感動があって、あっという間に1時間が経過してしまいます。この機会にぜひ体験して下さい!ワークショップの情報はコチラから↓

☆参加者募集中
KAVC倶楽部のひとつぼワークショップ
「切紙を手伝ってください。何に見えるか教えてください。」
日時:8月29日(日)13:00–17:00
講師:柴田精一(出品アーティスト)
会場:1room
参加費:500円(KAVC倶楽部会員でない方は別途年会費1,000円)
定員:10名
申込先:KAVC(078-512-5500)

2010年8月3日火曜日

制作日記1@アトリエ(柴田精一)

出品作家の柴田精一です。このたびは私がブログ記事を担当します。
アトリエと言っても実家の子ども部屋を2つつなげただけの部屋です。
あー…、狭い!!やはり今後、大作を作っていくには自宅以外の広いアトリエを持たないといけないのかもしれないと思いつつも1floorプロジェクトが始ってからは引っ越す暇もありませんでした。
以前、図録でGerhard Richterのアトリエの写真を見ました。200号ぐらいの絵を何枚も壁に掛けられるぐらい広く、すっきりとしていました。そんなアトリエに私は憧れます。

写真は私の作業台と、カット済みの直径2400㎜の紋切重のパーツです。紋切重は、色を付ける→折る→切る→重ねるという順番で制作します。後はほとんど重ねるだけです。良い重なりに出会えるかが心配ですが、またそれが楽しみでもあります。

2010年7月21日水曜日

チラシ・ポスター完成!

1floor2010「質朴/技術」のチラシとポスターが完成しました!KAVCの他、図書館、美術館、大学、ギャラリーなど各所に設置しています。タイトルの雰囲気にあった手触りの感じられる紙が好評です。ぜひお手におとり下さい。

2010年7月6日火曜日

7月6日(火)第5回ミーティング@京都芸術センター

前回のミーティングが終わってからこれまで、メールのやりとりで印刷物のデザインチェックを行ってきました。今回は出力紙を見ながら最終チェックです。文字の配置の仕方やフォントの種類などデティールを詰めていきます。

その後、作品プランについて進捗報告。今回の展覧会で柴田さんは制作ワークショップを行います。このワークショップはKAVC倶楽部の「ひとつぼワークショップ」として開催します。その名も「切紙を手伝ってください。何に見えるか教えてください」。柴田さんの創る「紋切重(もんきりかさね)」の制作に参加者が挑戦し、出来上がった作品は会期中、1roomに展示する予定です。


中村さんはINAXライブミュージアムよりタイルの協賛を得て、今回KAVCギャラリーの床全面にタイルを敷き詰めます。長時間の作業となる為、搬入スケジュールの細かい打合せを行いました。

関連企画、広報物と大体の作品プランが確定し、今回が最終ミーティングとなりました。展覧会まで一ヶ月と3週間を残すのみ。これからは個人の制作期間となります。

2010年7月3日土曜日

7月3日(土)柴田さん制作@KAVC

今日は柴田さんがKAVCの会議室で和紙に色を塗る作業を行いました。今回の展覧会では、直径2500mmの大きな「紋切重」を出品する為、その分色紙を作るのも大変な作業です。A4サイズの和紙にアクリル絵具をコツコツと塗り、乾かす作業を繰り返し続けました。

スペースを確保する為、ある程度塗り終えたら、紙を隙間無く並べていきます。

朝から晩まで作業してやっと4色を塗り終えました。紙の表面を良く見ると筆の跡などがくっきり出ていて、その質感も面白く感じられます。

このパーツがどう組み合わされて作品となるのか?会期中、ぜひ確かめて下さい!どうぞお楽しみに。

2010年6月12日土曜日

6月12日(土)第4回ミーティング@KAVC

前回に引き続き展覧会タイトルと広報物、関連企画(ゲストトーク)について打合せを行いました。

タイトルは、前回寝かしておいた言葉「質朴技術」を再度検討。印刷物になった時の雰囲気なども想像してみたり...。

固い印象を和らげるためにスラッシュを入れて「質朴/技術」に決定。(タイトルの理由については別途ご紹介致します。)

次に関連企画(ゲストトーク)の打合せをしました。作家が興味のあるゲストを呼ぶ方向で検討したところ、中村さんの作品制作に協力いただくINAXライブミュージアムのミュージアム活動推進室長・後藤泰男氏にお越しいただき、grafの服部滋樹氏との対談を依頼することに。INAXライブミュージアムとgrafが国際的に活躍するアーティスト・大竹伸朗氏に制作協力した直島銭湯『I♥湯』について主にお話いただきます。

次にデザイナーを含め広報物について打合せをしました。掲載したい作品画像や、デザインで使用して欲しい要素など、作家からデザイナーに具体的な希望を伝えました。今回デザインを担当していただくのは、京都を中心に活動する倉澤洋輝さんです。

最後に作品プランについて進捗報告&相談。1roomの使い方が本企画の一番難しいところですが、柴田さんのワークショッププランなども飛び出すなど、少しずつ展覧会の全体像が見えてきました。

打合せは3時間半の長時間に及びました...。次回の打合せは7月に開催。広報物の最終チェックを行います。